先の日曜日、「しまじろうコンサート」に行ってきました。昨年にひきつづき、今回が2回目。ウチには、この11月に4歳になったばかりの娘と、2歳の息子がいるのですが、ふたりとも、しまじろうやその家族、友達のことが大好きで、コンサート当日を迎えるのを毎回、指折り数えて楽しみにしています。

でも、楽しみなのは、こどもたちだけじゃありません。私たち親も、その日をいつも楽しみにしています。しまじろうは言わずと知れたベネッセのキャラクターですが、毎週土曜に放映されている「しまじろうのわお!」という番組も、このコンサートも、こども向けとは思えないくらいよくできているんです。

おそらく、親世代に刺さるようにマーケティングされているんじゃないでしょうか。そうじゃなきゃ、主題歌をPUFFYさんにしたり、清水ミチコさんのモノマネや八代亜紀さんの替え歌をコンテンツに組み込んだり、きっとしない。こどもはもちろん、親もいっしょになって楽しめる。そんなコンセプトがあるように思います。


PUFFY『トモダチのわお!』



清水ミチコ『いろのうた』



八代亜紀『愛しいイカ』



そのクオリティは、コンサートも同じ。LIVEのメリットを最大限に活かした構成で、会場からの呼びかけによってキャラクターが登場したり、照明や舞台演出が変化したりするインタラクティブな内容。本当によく考えられています。


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※「しまじろうコンサート」サイトより


そんな演出も相まって、毎回泣いてしまいます。よくわからないのですが、しまじろうが出てきていつも聞いている歌を歌って踊るのを見ているだけで、なんだか泣けてきます。

しかし、一番泣けるコンテンツは、コンサートのストーリーでも演出でもありません。
「しまじろうコンサート」の一番泣けるコンテンツ。それは、

こどものリアクション。

これは、ヤバイ。もう、直視できないほど泣けてきます。お父さん、涙腺崩壊。

舞台からの「大きな声で、しまじろうを呼んでみよう!」という呼びかけに、
ちいさな体をめいっぱい使って「しぃーまぁーじぃーろぉー!!!!」と叫ぶ姿。

コンサートのクライマックス。
全力の「めりぃーーくりすまぁーーーーす!!!!」をきっかけに
クリスマスツリーに無数のイルミネーションが灯った瞬間、
目をまんまるにしてキラキラさせながら喜ぶ姿。

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※「しまじろうコンサート」サイトより


そこには、大人のように演出がどうだとか、「しまじろうの中の人って、ダンスオーディションするのかな」とか、「キャラの声と動きはどうやって合わせてるのかな」なんて考えが入り込む隙は一切ありません。

彼、彼女たちにとっては、そこに本物のしまじろうがいて、現実の上で本当にしまじろうがピンチに陥ったり、友達と力を合わせて乗り越えたりするのを、ハラハラドキドキしながら見守っているだけ。だからこそ、「みんなの力を貸してほしい」「みんなの大きな声で、クリスマスツリーに明かりを灯そう」という呼びかけに、全力で応えようとするのです。

何も疑うことなく、まっさらな気持ちで、今この瞬間をめいっぱい生きている。そんな神々しいまでのこどもたちの姿を見ていると、なんだか心が洗われるよう。人の目を気にすることなく、がむしゃらになって何かに取り組む。好きという気持ちを、全身で表現する。「しまじろうコンサート」はいつも、そんなことを思い出させてくれます。

3~5歳のお子さんをお持ちのおとうさん、おかあさん。おじいちゃん、おばあちゃん。
ぜひ、機会があったら足を運んでみてください。


しまじろうコンサート


ほんなら、また。

コピーライター
松田 広宣