新年あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします!

元旦と言えば、コピーライターにとって楽しみのひとつなのが、新聞広告。いまどき新聞?という声が聞こえてきそうですが、元日の新聞広告は企業がここぞとばかりにアピールし合う力作ぞろい。

「コピーや広告の勉強にとっては最適なテキスト」だと、コピーライターを志した頃の恩師に教わりました。

では2017年はどんな企業がどんな広告を出しているのか?ぜひ見ていただきたいものをまとめてみました。

※出典:2017年1月1日付日本経済新聞・毎日新聞・朝日新聞・讀賣新聞

■中央公論

「そうなんや!」という発見のあるコピー。なんでも「1番」は強い。

■三省堂

『今年の新語2016』の大賞に選ばれた(らしい)「ほぼほぼ」という言葉を、もしも3つの辞書が解説を書いたら、という実験をした広告。解釈が違っておもしろいです。

■大塚家具
「家具」という単語のなかに「未来」があるという発見を、企業メッセージに落とし込んでいます。

■講談社
ターゲットごとになじみのあるキャラクターをもちいて、新しい年に読書を始めることを「読みぞめ」と名づけて提案しているのがいいですね。

■集英社



かわいくなること。まなぶこと。たたかうこと。書くこと。すべての原動力は、「すき」という気持ちにある。結局、「すき」って最強ですよね。 

■河合塾
受験を控えたすべての学生へのエール。ストレートな言葉が、学生だけでなく、挑戦する人みんなに届くのではないでしょうか。 

■SHISEIDO
毎年、「美」を語る資生堂の広告。今年は目に見えないところ、気持ちのなかに潜む美を引き出すことも資生堂のミッションなのだと読むことができます。

■積水ハウス
いわゆる家のスペックは一言も語っていません。どんな時代になっても変わらない、人の心に寄り添う家づくりをしますという決意を感じます。

■経済産業省
1月下旬から、「おもてなし規格認証」なる取り組みが始まるんですね。日本を訪れる外国人は、さまざまは場所で触れる日本人のふるまいで、日本の印象を決める。つまり私たち一人ひとりが日本代表なんだと気付かされます。

■西武
「100年人生」といわれるように、平均寿命が延び続ける日本人。年齢を重ねることの意味や考え方が問われています。そのなかにあって、年齢に縛られるのはやめて、冒険しませんかという提案。以前宝島社が「生年月日を捨てましょう。」という広告をしていたのを思い出します。

■小学館
コロコロコミックとちゃおをそれぞれVRのヘッドセットのように見せて、夢を見るのに必要なのは、技術ではなく、こどもの想像力や好奇心だというチャレンジングなメッセージ。自社の商品のことではなく、「こどもの可能性」に光を当てているところに納得感がありますね。

■花王
人がきれいであろうとするのは、自分のことだけでなく、大切な誰かのためでもある。考えてみれば、そうかもしれない、と思わされる広告です。個人的には、そこを切り取ってキャッチフレーズにしたほうがいいのでは、と思いました。

■トヨタホーム
人が笑顔になる家をつくる、というメッセージ。それはそうと、吉田羊さん、いろんなところで見ますよね。

■大和ハウス
タグラインと呼ばれる、企業の方向性を示す言葉のお披露目広告。「家、そして近未来をつくる。」というメッセージそのものを話者にすることで、企業のスタンスを伝えています。

そんな大和ハウスの商品広告が別ページに出ていました。家を建てて広い家に住むようになり、余裕が生まれる、というメリットを伝えています。

■キヤノン
なんと、この平等院鳳凰堂(10円玉に描かれている建物ですね)の写真、夜に撮影された動画から切り出したものだそう。びびりますね。百聞は一見にしかず。技術を見える化しています。キャッチは「※夜に撮影した画像です。」とかのほうが伝わるスピードは早いかもですね。

■ヤマト運輸
ネットショッピングの配送が急増したことにより、ヤマト運輸や佐川急便の「現場では悲鳴があがっている」ということが話題になっていたので、それが気になって内容があまり入って来ませんが、新しく始めたサービスを通じて企業スタンスを伝えています。

■手帳は高橋

短いコピーですが、真理な気がします。笑顔はしあわせの結果じゃなく、しあわせの原因、なんですね。笑ってすごす一年にしようと思わされる広告です。

いかがでしたか?2017年元旦の広告は、全体的にやはりモノの広告というよりも、考え方や視点を変えて、前向きに生きようというメッセージ性のあるものだったように思います。

個人的に特に印象に残ったのは、集英社の「すき」。そして、小学館の「夢は技術で見るものじゃない」でした。

2017年があなたにとって、良い言葉と
出逢える年でありますように。

ほんなら、また。

松田広宣
コピーライター
OKa-Bizビジネスコーディネーター