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開業してもうすぐ2年。

フリーってどう?という質問をよく受けるのですが、
決まって答えることがひとつ。

「危機感がハンパない」

ということ。

今日仕事があっても、
明日仕事があるかはわからない。

今年仕事があっても、
来年仕事があるかはわからない。

3年後…(以下同文)

さらに「体が資本」とはよくいったもので、
インフルで1週間休もうもんなら、
翌月の売上にダイレクトに響くわけです。

この前、スマホとPCが同時に壊れました。
途端にニートです。
そのまま3日も放置すれば、社会的に消されます。

そういう意味で、危機感。
フリーになってからはことさら、
自分の市場価値と健康について
考えるようになりました。

コピーのことだけじゃなくて、
マーケティング、PR、WEBライティング、
中小企業支援…と少しずつ違う分野に
仕事の幅を広げていることも、
市場価値を高めるため。

まさに、「100人に1人」の能力を3つかけ合わせたら
「100万人に1人」になれるという、
藤原和博さんの考え方ですね。

今思えば、市場価値については、
会社員時代から意識し始めていました。
入社してしばらく経って、社内では
ある程度評価されるようになっていましたが、
社外ではまったく評価されないという
違和感を感じるようになったからです。

一般の広告賞に応募し始めたのは、
その違和感がきっかけ。
それを払しょくするために注力したことで、
運よく社外の賞に入賞させてもらいました。


最近、あるデザイン会社の社長と
お話する機会があって、聞いた話。
いい経営者の資質は、
「いつも不安でいること」だと。

順調なときも、
「いつまでもつづくはずがない」と
考えて手を打つ。
仕事の依頼をいただいたときも、
その重みをきちんと感じる。

自分にとっては100件の
うちの1件かもしれないが、
依頼してくれた人にとっては、
大切な大切な1件。

その期待を受け止めて、
自分にできるかどうか、
毎回毎回ちゃんと不安になりながら、
ベストを尽くしつづけられるか。

不安のない社長はダメだよ。
経営がうまくいくかどうかは、その1点だと。

そういえば、尊敬するコピーライター
故・岩崎俊一さんも、後進のコピーライターに
こんな言葉を贈ったことがあると聞きました。

「震えながら、前に進む」。

岩崎さんですら、そう。
いつまでも謙虚さを忘れず、
危機感をもって仕事をしていけとの激励。
多忙ななかでも、日々心がけたいものです。

ほんなら、また。

松田広宣
コピーライター
OKa-Bizビジネスコーディネーター

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